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奥村 雅彦; 中井 宣之; 中村 博樹; 林 伸彦; 山田 進; 町田 昌彦
Physica C, 469(15-20), p.932 - 935, 2009/10
被引用回数:8 パーセンタイル:36.58(Physics, Applied)最近発見された鉄系超伝導体の超伝導発現機構が盛んに研究されているが、すべての実験結果を説明できる発現機構は未解明である。そこで、われわれは2バンドミニマムモデルを厳密対角化法により数値的に厳密に解き、その解明を目指した。特に、実験の状況から、バンド内のオンサイト斥力(U),バンド間のオンサイト斥力(U'),フント結合(J)は未定とし、これらをフリーパラメータとして束縛エネルギーとスピンギャップエネルギーを評価した。その結果、J=0の場合はU'Uの場合に束縛エネルギーが負になり、スピンギャップエネルギーが正になることがわかった。これは、このパラメータ領域で超伝導が発現する可能性を示しており、物理的背景等考察が必要ではあるが、これまでにない超伝導発現機構であることが期待される。
中井 宣之; 林 伸彦; 町田 昌彦
Physica C, 469(15-20), p.1106 - 1109, 2009/10
被引用回数:10 パーセンタイル:42.38(Physics, Applied)弱い磁束ピン止めが多く存在するアモルファス超伝導体では、磁束の配置はグラス構造を示す。しかし、電流を印加して磁束を駆動すると、磁束構造は運動する格子構造に変化する。この運動する磁束格子の配向は磁束ピン止めに影響を受けることが実験によって観測された。われわれはシミュレーションによる実験の再現、及びそのメカニズム解明を目的とした研究を行った。時間依存するギンツブルグ・ランダウ理論を用い、磁束ピン止めが多く存在する場合の電流駆動による磁束運動を数値的にシミュレーションした。そのシミュレーションの結果、弱い磁束ピン止めが多く存在する場合、運動する磁束格子は磁束の運動する方向に第2近接磁束があることがわかった。これは磁束ピン止めがない場合に対して30度回転している。運動する磁束格子の配向が磁束ピン止めの影響を受けるという実験結果を本研究のシミュレーションで再現した。
中村 博樹; 林 伸彦; 中井 宣之; 町田 昌彦
Physica C, 469(15-20), p.1024 - 1026, 2009/10
被引用回数:8 パーセンタイル:36.58(Physics, Applied)3つの典型的な鉄系超伝導物質(LaFeAsO, BaFeAs, FeSe)に対して第一原理計算によるフォノンの解析を行った。3つの物質はそれぞれ別の結晶構造を持っているが、鉄原子に関する光学フォノンはよく似た分散を示していることを発見した。さらに、FeSeに対してはフォノンの圧力効果も計算した。圧力をかけることによって鉄を含む光学フォノンの振動数が上昇し、さらにはフェルミエネルギーでの状態密度の上昇も見られた。これらの結果は高圧化での超伝導転移温度の上昇と関係する可能性がある。
中村 博樹; 林 伸彦; 中井 宣之; 奥村 雅彦; 町田 昌彦
Physica C, 469(15-20), p.908 - 911, 2009/10
被引用回数:25 パーセンタイル:68.5(Physics, Applied)鉄系超伝導体における鉄原子の磁気モーメントの実験と理論での食い違いを解明するために、LaFeAsOF(及び)に対してLSDA+法による第一原理計算により電子状態を求めた。結果として、母物質及びドープされた物質の両方においてを負にすることによって実験をよく再現することを確認した。が負になる理由としてはLSDAで期待される以上に鉄原子の電子軌道においてはクーロン相互作用が遮蔽されていることが考えられる。どのような状態の場合にを負にするのが有効であるかについても議論した。
石角 元志; 社本 真一; 鬼頭 聖*; 伊豫 彰*; 永崎 洋*; 伊藤 利充*; 富岡 泰秀*
Physica C, 469(15-20), p.901 - 904, 2009/10
被引用回数:23 パーセンタイル:66.26(Physics, Applied)酸素欠損オキシニクタイド超伝導体PrFeAsOの単結晶をベルト型アンビル装置を用いて高圧合成法で育成した。板状の単結晶は多結晶ペレットの中から機械的に取り出し、光沢状のab面を有している。典型的な結晶の大きさは10010015である。講演では詳細な育成条件と試料評価,X線回折,帯磁率,電気抵抗測定について報告する。